NPO法人産学連携推進機構

ＩｏＴ、ビッグデータ（ＢＤ）、ＡＩなどの進展は、多様な分野において加速度的に進展しています。中でも、近年急激に注目を浴びているのが「人工知能（ＡＩ）」です。

例えば、ここ一年の話題をみてみましょう。自動車のＡＩによる自動走行の研究や実証が加速度的に進展しています。囲碁用ＡＩ「アルファ碁」は、世界最強と言われる韓国の李セドル九段を４勝１敗で破りました。公立はこだて未来大等のグループはＡＩを使ってＳＦ短編を創作し、それは「星新一賞」の１次審査を通過しました。IBMは従来の「Smarter Planet」に変わる産業世界観・産業歴史観として「コグニティブ（Cognitive）」を標榜し、そのサービスである人工知能「Watson」を大々的に商用に提供し始めています。マイクロソフトがTwitter上で提供した「Tay」というＡＩを使ったチャットボットは「差別発言」を繰り返したため、開始後わずか一日で停止せざるをえなくなりました、等々です。

はたして、私たちはこのようなＡＩがもたらすであろうイノベーションをどうとらえるべきでしょうか？　その可能性と限界はどこにあるのでしょうか？　あるいは、そこに社会的リスクはないのでしょうか？　そして何より、ＡＩは人類のための新たな価値創出にどのように貢献していくべきでしょうか…？

そこで、今回はゲスト講師として、中島秀之氏（東京大学 先端知能学教育寄付講座 特任教授、公立はこだて未来大学 名誉学長）をお招きしました。長年にわたる人工知能研究の先端を担ってこられた中島先生に、これらの疑問に答えていただく「人工知能入門」をご講義いただく予定です。

後半は、妹尾堅一郎校長役（産学連携推進機構理事長）とのトークセッションです。ＡＩを巡る今後の問題と課題等について議論と意見交換を行っていただきます。

さらに、いつものとおりの参加者の皆さんとの意見交換・懇親会もあります。イノベーション交流の場として、是非ご活用ください。